kiji記事

【論説】涙腺崩壊したオスカー作品『コーダ あいのうた』

映画の良し悪しは脚本や演技、世界観など、あらゆる要素を含めた全体的な印象で決まる。鑑賞後、「5段階評価でいくつか」と訊かれれば、誰しも何となく出てくる数字というものがあるはずである。

 

そんな評価とは別に、インパクトというものが映画にはある。評価の低い映画であっても、衝撃やトラウマという形で印象に強く残り、鑑賞する前と後で、心の有り様が変化した場合、インパクトが強かった映画といえる。

 

ホラーやサスペンスであれば、「嫌いだがインパクトは強い」という傾向が強いかもしれない。個人的には『羊たちの沈黙』『Saw』シリーズは、非常に強い嫌悪感をおぼえながらもその衝撃的な展開が頭を離れず、どれも悪印象しかない作品だが何だかんだで全シリーズを観ている。

 

今年のアカデミー賞で最高の栄誉である作品賞に輝いた映画『コーダ あいのうた』を観た。コーダは「Children Of Deaf Adult/s」の頭文字で、親が聴覚障害者だが、自身は聞こえる子どものこと。主人公ルビーは漁師のもとで生まれ育った女子高生で、父母と兄の4人暮らし。家族の3人が難聴者であるため、ルビーは漁も含め家族の活動に帯同しながら仕事も通訳も手伝い、反抗期でありながら家族想いの、竹を割ったような性格。同級生や漁師仲間からからかわれたり軽蔑されたりしても、共に困難を乗り越えてきたルビーは、決して家族を見捨てない。

記事の続きは有料会員制サービスとなります。

2023年3月より新規会員は新サイトで募集しています。
こちらでご覧ください。

Yamatopress Web News

やまと新聞は日本人による日本のための新聞社です。
会費は月額350円(税込)です。全ての記事・コラムがご覧いただけます。

会員の方はこちら