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【論説】進化する科学技術、劣化する国際関係

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戦後、人類社会は急激に進化した。蒸気機関の発展による「第一次産業革命」が18世紀後半に英国で始まると、原油や電気を利用した自動車・輸送船・鉄道が進化し19世紀後半に「第二次産業革命」が経済のエンジンとなる。その主役は米国でありドイツであった。

 

第二次世界大戦が終わった20世紀後半。あらたなエネルギー源として原子力発電が実用化し、コンピュータの性能向上で科学全般の研究が合理化・効率化されて発展。人類は戦前とは全く別のステージに文明を進化させた。

 

第一次から第二次、第三次と100年かけてギアを上げてきた「産業革命」は、第三次からそのままスライドする形で、21世紀に入ってIoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)、ビッグデータといったキーワードに象徴される新たな進化の形態に突入した。第四次産業革命は、まさに現在進行形で行われ、私たちの社会は日々変動を続けている。世界の注目は、現実(リアル)から仮想(データ)へとシフトしつつある。

 

例えばオールドメディアからニューメディアへの価値転換。例えばサブスクや断捨離といった新たな生活スタイル。例えば暗号資産やNFTといった資産のデータ化。単なるネット社会の延長上にも見えるが、人々がスマホやタブレットを常時携帯してリアルタイムで情報を共有し、端末を駆使して売買や娯楽、投資も瞬間的に行えるインフラが整ったことで、第三次とは明確に異なる世界秩序が完成した。

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