nihonkyousantou「日本共産党の実態」

迷走と失敗連続のアメリカ共産主義運動の歴史。日本共産党が美化して宣伝の虚偽   安東幹(共産主義研究家)

 日本共産党が、アメリカで社会主義思想が復活していると宣伝している。アメリカの青年の間に、社会主義思想を良い思想と考える人が増えていると宣伝している。そして、日本でも社会主義思想・共産主義思想がすばらしいと考える人が増えると主張している。

 しかし、アメリカ共産主義運動は、迷走と失敗の連続であった。日本共産党の美化に国民がだまされないように、真実を知る必要がある。

 

 アメリカに共産党が誕生したのは、1919年である。当時は、使用言語別に支部が組織された。日本移民が多かったアメリカ西海岸には、日本語使用支部が結成された。もちろん、中心となったのはアメリカ国籍を持つ移民であって、アメリカ国籍を持つ日系人による日本語を使用するアメリカ共産党支部と、日本で活動する日本共産党は厳密に区別された。

 アメリカ共産党日本語使用支部に所属する日系人のジャック白井は、スペイン内戦に義勇兵として参加し銃を持ち戦闘に参加した。彼はスペインで生命を落とし、現在、東京の青山霊園にある解放運動無名戦士の墓に、他の日本共産党活動家らとともに、合葬されている。

 

 アメリカ共産党は、最初、反ファシズム人民戦線の構築を目指し、アメリカ国民の間に、労働者・農民・女性・青年組織など次々と結成し、勢力を大きく拡大させていった。しかし、アメリカ共産党はソ連共産党に100%追従であった。ヒットラーナチスとスターリンが率いるソ連が、ポーランドを分割し、不可侵条約を結ぶと、反ファシズム・反ヒットラーナチス運動をほとんど停止させた。さらに、ヒットラーナチスがソ連に奇襲侵攻すると、アメリカ共産党は、第二次世界大戦を反ファシズム戦争と規定し、アメリカ軍に積極的に兵士として参加し、前線を志願して戦った。

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