kiji記事

【論説】独裁者を魅了して止まない核保有

※イメージ画像

 

金日成、金正日、金正恩と三代続く北朝鮮の独裁王朝。金一族は現在、世界を震撼させているロシア・プーチン大統領と同様、ウソと粛清によって、国民を騙し恐怖支配することで権力を保持してきた。

 

その卑劣な手口や残虐性は人間業とは思えないものばかりだが、権力維持のための狡猾さは脈々と受け継がれ、命綱ともいえる核開発と核保有だけは、どのような経済制裁や経済支援を提示されても決して譲ろうとしてこなかった。或いは、ウソ偽りによって開発し続けてきた。

 

その正しさは今回のウクライナ侵略で証明されてしまったといえる。1994年12月のブタペスト覚書によって、当時米ロに次ぐ約1,900発もの核弾頭を保有していたウクライナは、核拡散防止の観点から撤去を求めた米英ロの説得に応じた。1991年崩壊したソ連邦時代の置き土産ともいえる核弾頭。今思えば、金一族と同様にウクライナにとっての「命綱」だった。

 

ウクライナもそのことはよく分かっていただけに保持したい意向を表明していたが、「領土保全、政治的独立」を約束され、安保理常任理事3か国の強い要望と、それを追認する同2か国、仏中の「核保有が許されるのは5大国のみ」という強い意志に根負けした形だった。

記事の続きは有料会員制サービスとなります。

2023年3月より新規会員は新サイトで募集しています。
こちらでご覧ください。

Yamatopress Web News

やまと新聞は日本人による日本のための新聞社です。
会費は月額350円(税込)です。全ての記事・コラムがご覧いただけます。

会員の方はこちら