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【論説】DAZNやAmazonプライムの値上げが示唆する焼畑ビジネス

※イメージ画像

 

スポーツ動画配信サービスのDAZN(ダゾーン)が、視聴料金を大幅値上げするという。月額1,925円から3,000円の155%アップ。2月22日以降、順次適用するという。

 

12カ月分の一括払いプランは1万9,250円から2万7,000円となり、月払いの年間プランにすると月額2,600円(年額3万1200円)で、月額比較すると135%アップとやや緩やかに。

 

通知によると、値上げの理由は「今後もより一層プレミアムなスポーツ体験をお届けするため」という。

 

一方、米Amazonも、2月3日の2021年度(2021年1-12月)決算発表で、Amazonプライム会員の月額料金、年会費を値上げすることを明らかにした。月額料金が12.99ドルから14.99ドルに、年会費は119ドルから139ドルに引き上げる。プライム会費値上げは2018年以来だ。

 

新規のプライム会員には2022年2月18日から、既存プライム会員には2022年3月25日以降の更新から新価格を適用する。値上げの理由に、プライム会員特典の継続的な拡充、賃金や交通費の上昇をあげている。米国では2018年以降、無料で当日配送を利用できる地域が48都市から90都市以上に拡大。プライム無料配送の対象商品も50%以上増えたとしている。

 

ネット上の動画コンテンツを有する2社の相次ぐ値上げの背景には、ヘビーユーザーの囲い込みが一段落し、収穫時期に入ったとの思惑も伺える。赤字を続けてでもサービスを充実し、オリジナルコンテンツの虜にする。視聴や購入が生活の一部となり、多少の値上げでは解約しない時期を見計らい、今回の大幅値上げに踏み切ったのではないだろうか。

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