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【論説】核戦争は世界を一瞬で終わらせる

※イメージ画像

 

ウクライナ危機が生じた昨年11月頃から、よく思い浮かべるシーンがある。映画「ターミネーター2」で、主人公サラ・コナーが見る夢のシーンである。子供たちが公園で遊ぶ平和な日常の一コマ。瞬間、光が視界を覆い尽くし、爆風と放射線で世界は灰塵と化す。

 

米ソ冷戦下ではよく語られた光景でもある。核のある世界に生きる私たちは、常に一瞬のゲームオーバーを未来の可能性の1つとして考えながら生きていくほかない。そして、実際に核戦争が行われたときは、映画のシーンのように一瞬で終わる。前提となるいざこざや会議などない。

 

互いの思惑の違いから攻撃をエスカレートさせ、誤解や思い違いの間に世界は終わりを迎える。そんな核の危機は戦後、キューバ危機を含めて何度かあった。米国側にもソ連側にも、相手の核攻撃と勘違いして発射寸前までいった情報システムによる誤解が繰り返されてきたのである。

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