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【論説】有害無益なTBS系だがアサリ産地偽装報道はアッパレ

※イメージ画像

 

中国産アサリが熊本産と偽って販売されていた問題が、TBS系列ニュースネットワークであるJNNの3年にわたる調査取材で明らかになった。これを受けて農水省が実態調査した結果、「熊本産」で販売しているアサリの97%が「外国産混入」であることを発表した。

 

業者は、輸入アサリを熊本の干潟に2-3日ばら撒き、熊本産として出荷していたのだ。業者の1人がかつて、産地偽装に関わる脱税の罪で執行猶予付きの有罪判決を受けた後、偽装防止の活動を行っており、JNNの取材に協力した。

 

国内産アサリの漁獲量は年々減少し、中国産や韓国産の輸入量に遠く及ばない。とはいえ、外国産の産地表示では国産に売値や人気で適わない。地元業者はこの窮地を打開するため、輸入した活アサリのほとんどを短期間のばら撒きで地元産と偽装することにし、それが何十年も常態化してしまったのだ。

 

業者の事情には同情するが、消費者を騙す行為は決して許されない。偽装が放置されれば、真面目に取り組んでいる善意の業者が駆逐される。JNNの調査報道は意義ある告発である。

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