kokutai「日本への回帰」「揺るぎなき国体」

【日本への回帰】 御歴代天皇の年祭  荒岩宏奨(展転社代表取締役)

元明天皇千三百年式年祭

 

 令和4年1月2日、元明天皇が崩御あそばされてから1300年という節目にあたり、元明天皇千三百年式年祭が執り行われた。

 天皇陛下におかせられては、元明天皇千三百年式年祭の儀に臨まれた。天皇陛下は宮中三殿の一つである皇霊殿にお出ましになり拝礼あそばされ、次に皇嗣殿下も皇霊殿に拝礼なされた。皇后陛下は、御所にてご遥拝なされている。また、奈良市奈良阪町にある元明天皇御陵では勅使が差遣されての祭典が執り行われ、寬仁親王妃信子殿下が参列なされた。

 この式年祭にあたり、天皇陛下、皇后陛下は宮内庁書陵部がまとめた元明天皇に関する資料を読み込まれたという。さらに、令和3年12月17日には愛知県立大学の丸山裕美子教授から、元明天皇のご事蹟についてのご進講をお受けになられていらっしゃる。

 元明天皇は第43代の女性天皇であられる。慶雲4年7月17日に践祚、和銅8年9月2日にご譲位あそばされた。元明天皇が崩御あそばされたのは養老5年の12月7日である。

 ご在位中の和銅3年には藤原京から平城京に遷都した。また、わが国最古の歴史書である『古事記』が完成したのは和銅5年であり、元明天皇に選上された。そして、『風土記』は元明天皇のみことのりによって編纂されている。さらにわが国最古の流通貨幣とされる「和同開珎」の鋳造がはじまったのが、元明天皇の御代である。元明天皇の御代にわが国の文化は大きく花開いたといえるだろう。

 

先帝祭、先帝前三代例祭と式年祭

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