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【論説】笑点を見ていて感じる実質的な苛めとクビの現実

※林家三平の登場最終回となった12月26日放送終了後にはHPの出演者欄から名前が抹消されていた

 

日曜夕方。とくに何の予定もなければついついチャンネルを合わせてしまうのが、日本テレビ系列『笑点』だ。前半の演芸に続き後半は座布団争奪戦による大喜利。70-80代のおじいちゃんが現役で名答や迷答を繰り出す、ほとんどの日本人にとって幼少期から見慣れた日曜の顔ともいえる番組だ。

 

そんな笑点の大喜利で、センターを務める落語家、林家三平(51、以下敬称略)が12月19日、レギュラー降板を発表した。何というか、いつもお笑いで盛り上がるステージに、不釣り合いな厳しいクビ宣告のようにも見えて、少々ドキッとする光景だった。

 

三平は2016月5月から大喜利メンバー入り。先代の故・桂歌丸(81歳没)から司会を託された春風亭昇太(62)の回答者枠が空き、6人の中で中央右という目立つ席をいきなり任された。正面左におバカキャラの林家木久扇(84)、右に政治批判大好きな三遊亭円楽(71)というクセの強すぎる2人に挟まれる形での大役は荷が重すぎた。当初こそ、得意の駄洒落や掛け言葉で乗り切っていたが、回答数が少ないことや、隣りの円楽に「面白くない」などと度々野次られ、次第に重圧になってしまったようだ。

 

19日の番組で昇太から促され、「私、二代三平は今年をもって笑点から離れる決意をしました。この5年半、お世話になりました。ありがとうございました。しかし、この5年半、一度も座布団10枚を取ったことがありません。ですから、表に出て自分のスキルを上げて、座布団10枚を獲得するためにも勉強し直してまいります。体を鍛え、心を鍛え、芸の幅を広げて、いろんな経験をして戻ってまいります。本当にありがとうございました」と挨拶した。その後、ツイッターでも「笑点を離れる事になりました。若手として元気に頑張ったのですが実力不足と理解しております」と投稿した。

 

言葉から察するに、クビでも病気でもなく、実力不足を自覚した本人の申し出とみられる。5年前、当時45歳の若さで大喜利メンバーに抜擢され、誰もが羨む大出世となった。笑点メンバーに選ばれると、知名度が一気に上がることから、独演会や商品開発での名義貸しなどで収入の大幅増も期待できる。ドル箱の立場を自ら降りるというのは、余程の重圧だったに違いない。

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