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【論説】「新しい資本主義」とは、古い資本主義である

※イメージ画像

 

岸田文雄首相は自らが目指す経済政策を「新しい資本主義」と銘打っている。新しい資本主義とは、一体何なのだろうか。

 

そもそも、このような言葉を発しなければいけなかった原因は安倍晋三元首相にある。安倍氏が「アベノミクス」を宣言し、異次元の金融緩和を始めとする3本の矢で日本をデフレから脱却すると主張したことで、世界に轟く経済用語となった。

 

結果的にデフレ脱却は道半ばで終わった感は拭えないが、9月の総裁選では安倍氏の支援を受けた高市早苗氏が「サナエノミクス」を謳い、現代貨幣理論(MMT)に近い金融緩和の継続やプライマリーバランス黒字化の一時凍結を主張したことで、岸田氏も対抗する経済政策を掲げなければならなくなった。

 

安倍氏とは一線を画す財政均衡への一念がある岸田氏が「キシダノミクス」「フミオノミクス」というわけにはいかない。そこで、修正資本主義や新自由主義など、現代経済史に登場する名前や流れを頭の中で反芻して出てきた言葉が冒頭のネーミングなのだろう。

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