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【論説】仮想世界に没入する「狭い人間」の悲劇

※イメージ画像

 

映画やドラマ、アニメなどのエンターテインメントに影響されて引き起こされる事件が後を絶たない。

 

ハロウィーン当日の10月31日、バットマンシリーズに登場する悪のカリスマ「ジョーカー」に影響された男(24)が、キャラクターを模した派手な服装を纏い、京王線車内で無差別に乗客を襲う事件が発生した。11月8日には、九州新幹線車内で液体をまき、ライターでレシートに火を付けたとして現住建造物等放火未遂容疑で男(69)が逮捕されている。男は京王線のニュースを見て「まねしようと思った」と供述しているという。

 

やや態様は異なるが、AV動画に触発されて不適切な行為をした小学校教諭(53)が長野県教委の懲戒処分を経て11月12日に退職した。教諭は2019年1月14日と2020年5月3日、商業施設内で注射器を使い自分の体液を店内にいた女性の衣服にかけて汚した器物損壊容疑で今年7月、長野県警に逮捕された。教諭は「仕事などで不安があり、アダルトサイトでみた動画のまねをした」と県教委の調査に答えたという。

 

「ジョーカー」関連の事件には前例がある。映画バットマンシリーズ『ダークナイト ライジング』が公開した2012年、米コロラド州の映画館で客が上映中に銃を乱射し、12人が死亡、58人が負傷する事件が発生した。供述の中で犯人は自身を「ジョーカーだ」と主張した。

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