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【論説】総裁選、影のMVPは石破茂氏である

※イメージ画像

 

今回の総裁選。誰も評価していないが、河野太郎氏の当選を阻止した影のMVPではないかと個人的に感謝申し上げたいのが、石破茂氏である。

 

彼の裏切り政治家人生は今更説明する必要もないだろう。政治家以前に、人としてどうかと思える裏切りの繰り返し。彼の現状は、彼と同じ様な裏切り人生を繰り返した小沢一郎氏の歩みを見れば、必然であったともいえる。

 

小沢氏は27歳の若さで初当選し、田中角栄や金丸信という党内権力者の薫陶を受けて47歳で自民党幹事長就任という華々しいスピード出世を果たし、総裁を差し置いて党内を完全掌握した時期もあった。しかし、竹下登との対立や羽田孜との決裂など、強引な政治手法によって味方を次々と減らし、今や立憲民主党の末席で小沢グループなる同志を集めて、共産党とも結託する政党で派閥めいたことを行う、さもしい立場に堕ちた。永田町を事実上支配した過去もある人間が、首班指名に格下の上司「枝野幸男」へ投じることを義務付けられる屈辱は如何ばかりであろうか。

 

石破氏の現状を見れば、まさに小沢氏のミニチュア版である。島根県の名士として仲間を募り、どうにか自身の派閥「水月会」を起ち上げたものの、非主流派という暗渠で党内外の支持も失い、推薦人20人さえも集められなくなった「過去の人」である。

 

メディアに向けて「今回は立たない」と虚勢を張り、「俺の人気を貸しにしてやる」とばかりに6歳年下の河野太郎氏支援に回った。最近、その知性に疑問符がつき始めた小泉進次郎氏と共に、「小石河連合」なる寒々とした呼び名で総裁選の大本命候補として河野氏の下に結集してくれた。

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