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【論説】朝マックで起きた親切の数珠つなぎ

※イメージ画像

 

休日にマクドナルドで朝食を摂ろうと並んでいたところ、順番が来る直前で真横のカウンターに座っていた客が立ち上がり、視覚障がい者用の杖でトントンと前途を付き始めた。かなりの弱視と見受けられる。

 

「出口に行きたいのですか」と尋ねると「はい」との返事。「ご案内しますので、一緒に行きましょう」と手を取り、出口まで案内した。やや心配だったが「ここから歩道なので注意してくださいね」と言って別れ、列に戻ると後列の客もカウンタースタッフも私の順番を待っていてくれた。おまけに、別のスタッフ(同社ではキャストと呼んでいるようだが)が駆け付けて「ありがとうございます」と御礼まで言って頂いた。

 

結構な列が出来ていたので、申し訳ない気分でそそくさと注文し、商品を待っている間、久しぶりに何とも言えない清々しい気分になった。プライスレスな爽快感である。親切な行為の後に、別の親切がサポートしてくれる。たかがファストフード店の1分程度の出来事ではあったが、こういう何でもない瞬間にこそ日本人であることを誇りに思う。

 

いや、べつに日本人でなくとも、例えば北欧などに行けば同様の対応をしてくれそうなイメージはある。

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