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【論説】メダルをがぶり、鈍感力だけで生きてきた河村氏の無神経さ

※ツイッターでも非難が殺到した河村氏の非常識な行動

 

金メダル報告というめでたい記者会見の場で、これほど全方位的に批判される行動というのは、今まで聞いたことがない。

 

名古屋出身のソフトボール日本代表・後藤希友投手が8月4日、東京五輪優勝報告のために表敬訪問した。自身の首に金メダルをかけた河村たかし名古屋市長(72)は、おもむろにマスクを外すと金メダルをガブリと噛んだ。噛むフリではなく、実際に金属音までしたという。

 

この非常識な行為がニュースで流れると市役所には4,000件超の苦情が殺到した。近年、マスコミに要請されても自ら噛む行為を拒否するメダリストも多い。苦労して獲得したメダルをなぜ噛む必要があるのかと、疑問視する声もあるからだ。

 

獲得した本人でさえも否定的な風潮なのに、第三者で知り合いでもない人物に噛まれた後藤投手の心中を思うと気の毒でならない。現場では和やかな雰囲気を壊さないよう、笑顔を崩さなかった彼女だが、4日夜にフェンシング元日本代表の太田雄貴氏が河村市長の行動を批判するツイートをすると「いいね」を付け、自らの不快感を意思表示した。

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