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【論説】自国を誇り他国を脅した中国共産党100周年式典

※イメージ画像

 

中国共産党が創立100年の祝賀式典を7月1日、北京・天安門広場で開催し、習近平国家主席が1時間超に及ぶ長演説をおこなった。「建国の父」として国内で崇拝される毛沢東と同じ灰色の人民服に身を包み、毛沢東が1949年に行った建国宣言と同じ天安門の楼上に登壇した。

 

動員された党員7万人を睥睨し「(中国は)5000年余りに及ぶ悠久の文明歴史があり、人類の文明進歩に不滅の貢献をした」と誇張。中華民族の偉大さを自画自賛した。対中包囲網が敷かれる国際社会を意識して「中国人民はいままで、他国民を困らせ圧迫したことはない」と嘯くと「外部勢力による脅しや圧迫を決して認めない」と、他国へ向けて早速の圧迫発言。

 

世界の覇権を競う米国を意識したのか、立ち向かう外部勢力に対しては「誰であれ、14億人以上の中国人民が築いた鉄の長城の前に頭を打ち付け、血に染まることになるだろう」と対決姿勢を鮮明にした。

 

南シナ海への進出や香港の直接統治、豪州・台湾などとの貿易制裁措置など、この1年余で中国の傍若無人な振る舞いは、世界の脅威として認識された。とりわけ、新疆ウイグル自治区で強制収容施設に連行する行為は、ドローンによる撮影や被収容者の証言で、ジェノサイド(大量虐殺)に相当する非人道的行為が繰り返されていることが明らかになり、欧米を中心に非難の的となっている。

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