kiji記事

【論説】或る朝、玄関前に不気味な置物が

 

※玄関前に放置されていた寿司パック入りのビニール袋

 

 

新人記者時代、地方の県警記者クラブに2年間、詰めていた影響なのか、ちょっとした出来事を事件に結びつけてしまう癖がある。

 

本日午前7時、いつものようにゴミ出しと朝の散歩のために玄関を開けると、ドアのすぐ脇にスーパーなどで売られている握り寿司や海苔巻き寿司などたっぷり3人前はあろうかという海鮮パックが3つほど、出前寿司などで持ち運びされる厚めのビニール袋に入って置かれていた。

 

我が家は蛇腹の門扉から5m以上の駐車スペースを隔てて玄関がある。寿司を置くには、この敷地を入らなければならない。夜中や早朝にインターホンは鳴っていないし、前日の夕方までは置かれていなかった。見たところ、まだ素材は新鮮に見えるので、前夜以降に何者かが敷地に入り、置いていったとみられる。

 

すぐに室内の父を呼び、心当たりはないかと尋ねたが全くないし、誰かが訪ねた物音もなかったという。

 

謎だらけであり、疑心暗鬼な性格を刺激する異常事態である。あり得る事情としては、配達員が届け先を間違えて玄関前に置いていった可能性。しかし、インターホンも鳴らさず、この時期にすぐに傷む海鮮食品を玄関前に置いて立ち去るなんてことは考えにくい。しかも、配達記録や届け元のヒントとなるような紙類、食品の素材記録など文字情報が一切ないのである。使われているパックにも袋にもメーカーやブランドの記載がない。かろうじて、ビニール袋にバーコードとSKバッグなどの記載があるのみ。

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