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【論説】山尾志桜里議員が次期衆院選に出馬せず

※出馬見送りの意義を強調する山尾氏(YouTube動画から)

 

国民民主党の山尾志桜里衆院議員(46、愛知7区、当選3回)が6月17日、自身のYouTubeチャンネルで「政治家とは別の立場で新しくスタートしたいことがある」と述べ、次期衆院選の出馬を見送る意向を表明した。

 

当選わずか3回の野党議員。メディアに露出する機会にはなかなか恵まれない立場ながら、実に毀誉褒貶の激しい10年余の政治家人生を送った。デビューは2009年8月の衆院選。検事として名古屋地検岡崎支部に赴任していた山尾氏は旧民主党の愛知7区の候補者公募に応募し初当選を果たす。直後に政権政党となった民主党だったが、2012年12月の衆院選で下野し、山尾氏も落選。

 

2014年12月の衆院選では、中電労組からの選挙支援を受けずに国政復帰を果たす。その名が全国に轟いたのは2016年2月の衆院予算委員会だ。「保育園落ちた、日本死ね」と題した匿名ブログを採り上げ安倍首相に待機児童問題を質すと、その言葉の根拠も含め賛否両論を呼び、その年の流行語にノミネートされ、受賞者としてメディアへの露出が急増した。

 

高まる知名度だけでなく、ミュージカル『アニー』で主役を務めた子役時代や、東大法学部卒・検事任官など華々しい経歴も注目され、民主党が民進党に衣替えした2016年、政調会長に抜擢された。2017年9月に代表に就任した前原誠司氏は、幹事長に起用したいと調整に回る。しかし、山尾氏の快進撃はここまでだった。急転直下の逆風が始まる。

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