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【論説】バランス感覚がおかしくなっている世論

※イメージ画像

 

小池百合子・東京都知事を筆頭に、地方自治体の首長がみたび非常事態宣言の延長を言い出した。ホトホト呆れるが、これが「人1人の命は地球より重い」と謳ってきた戦後教育の「成果」なのだろう。

 

COVID-19の感染力に世界が本気で懸念を抱いたのは昨年2月からだ。同じコロナウイルスでも、風邪よりもはるかに感染力があり、死亡率も0.1%程度の風邪やインフルエンザに比べ、10倍から20倍。「一体どうなってしまうんだ?」という恐怖が、世界を包み込んだ。

 

それから1年3か月の間に、パンデミックの中心地は中国から欧州、米国、インドへと、「ホットスポット」は移り続けてきた。日本も東京を中心とする首都圏から大阪を中心とする近畿エリアに移り、再び首都圏での感染拡大に戻りつつある。しかし、感染者数にしろ死者数にしろ、海外と国内では桁違いである。桁違いといっても、1桁ではなく、2桁以上の違いである。

 

数字を冷静に見比べる統計学者からすれば、日本のレベルで大騒ぎしていたら、現在のインドの状況は地獄絵図である。何せ重症患者の酸素が足りないと騒いで、エベレスト登山用の廃棄ガスボンベをネパールから取り寄せるような状態である。そんな状況に比べれば、日本の病床不足の問題はレベルが違う。

 

世界のコロナ感染による死者数は約350万人。太平洋戦争で犠牲になった日本人約310万人を超える痛ましい数ではあるが、人類がこれまで日常生活を奪われるほどの犠牲者数なのか、という数でもある。日本人の死者数は1万2,000人台で、総人口の1万分の1。「人1人の命は地球より重い」という教育を受けた国であれば、確かに地球1万個以上というとてつもない惨禍ではある。

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