araki「拉致問題の闇を切る」

コロナ禍と救出運動  荒木和博(特定失踪者調査会 代表)

5月19日、調査会のメルマガに「コロナ禍だからこそ活動を」と題する拙文を載せたところ、長年活動を熱心に続けて来られた方からご批判をいただきました。

 もとの文は次のようなものです。
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 新型コロナウイルスの感染拡大で集会や街頭活動も大幅に中止・延期になって1年余、状況はあまり良くなっていません。
 そんな中、先日救う会兵庫(長瀬猛代表)では神戸での街頭活動を行いました。島尾副代表によれば「緊急事態でも署名活動するのですか?」と何度も聞かれたそうです。
 街頭署名活動でコロナが感染拡大する可能性はほとんどありませんもちろん兵庫以外でも街頭活動をやっている地域はいくつもありますが、何も問題ないはずです。まあ狭い個室に入れてマスクも着けずに一対一で1時間位かけて署名してもらうなら分かりませんが。
 一方、こんな状況ですから北朝鮮は当然もっとひどいわけで、実際金正恩(と思われる人物?)も1990年代後半、大量餓死者がでたときに使われた「苦難の行軍」という言葉を使っています。そこに拉致被害者がいるのですから、なおのこと一所懸命に活動をすべきなのではないでしょうか。
 今週末、鳥栖市と福岡市でシネマフォーラムが行われます。鳥栖は緊急事態宣言の対象外なので人数は少なくして予定通り開催福岡は会場が使えなくなったのでネットでのライブ配信になりました。ライブ配信であれば福岡どころか世界中でご覧になれます。ぜひご覧下さい。
https://sukuukai-fukuoka.jp/archives/2516
 主催者の救う会福岡(藤井守人代表)も街頭活動を継続しています。私が毎日やっているYouTubeの「ショートメッセージ」もコロナで集会等が相次いで中止になったことに対応して始めたものです。
 毎日マスコミが大騒ぎする「感染者数」は実際にはPCR検査の陽性者であり、「死亡者数」は、ともかく亡くなった人から新型コロナウィルスが確認されれば「コロナ死」にされています。無視するわけにはいきませんが、あまり心配し過ぎても免疫力が低下してかえってマイナスになるのでは。そもそも外国人の入国時の管理をいい加減にやっていて国内で電車を止めるたり店を閉めたり、街頭活動をやめるとかしてもザルで水を汲むようなものです。
 車が道を走っている以上交通事故はなくなりません。でも交通事故を無くすために車を無くせということにはなりません。コロナも注意をしつつ、可能な活動をさらに広げて行くことが必要ではないかと思う次第です。
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 これだと緊急事態宣言によって活動を自粛している会は立場がないではないか、というのがご批判で、確かに私の言い方が断定的過ぎた点はあるかも知れないと、反省しています。

 ただし、私が言いたかったのは例えば署名活動を自粛するなら他のことをやれば良いではないかということであり、ともかくどんな手段を使っても運動の量を低下させるべきではないという意味でした。やることは様々あり、地域と状況に合ったやり方をすれば良いと思います。「コロナの感染があるから救出運動をしなくて良い」ということにはなりません。

 上のニュースに書いてあるように、福岡の「シネマフォーラム」は緊急事態宣言で会場が使えなくなったので場所を移して無観客のYouTubeライブにすることになりました。もちろんリアルで来て下さることには他に代えがたい意義があるのですが、それができないならYouTubeライブで、全国どころか世界中の人が見られるようにするのも一つの方法だと思います。私の毎日YouTubeに5〜10分程度の「ショートメッセージ」もコロナで集会等が中止になったことがきっかけでした。
https://www.youtube.com/channel/UCSa3H61PRYDyRy4aHvF_VSA

 ともかく、できることは何でもやりましょう。ワクチンが遅れていると言ったってコロナのためにインフルエンザなどが激減して死者の総数は減っている日本の被害など、北朝鮮と比べれば天国のようなものです。食べ物がない、薬がないという国の中に、日本人拉致被害者がいるのです。日本の状況が深刻であればあるほど、私たちは救出運動に力を入れなければなりません。

 なお、すでにお聞き及びかと思いますが、このたび北朝鮮向け短波放送「しおかぜ」の財政確立のためクラウドファンディングを始めました。開始から5日で当初予定の220万円を達成し、現在はネクストゴールとして440万円に向かって支援を募集しているところです。440万円はクラウドファンディングを行っている会社「READYFOR」への手数料を含め2か月分の送信費用です。ぜひご協力をお願い申し上げます。

 「READYFOR」の「北朝鮮向けラジオ放送『しおかぜ』応援プロジェクト」ページはこちらです。
https://readyfor.jp/projects/61998