kiji記事

【論説】完成度の高い詐欺メールにご注意を

※イメージ画像

 

先日、送信者「Amazon」から「Amazon使用制限ポリシーの違反が検出されました、ログインして確認してください」というショートメールが届いた。

 

使用制限ポリシーを違反した? 「違反」というややショックな内容に、理由が知りたくてリンク先をタップすると、「使用者確認のため登録しているクレジットカード情報を入力してください」との指示。レイアウトはAmazonのアカウント入力と同じなので、途中まで何の疑いもなく入力を続けていた。ところが、パスワード入力を求められる段になって、ふと違和感を抱いた。

 

「ログインしてないよな?」

ログインしてないのに、クレジットカード番号を求められるって……。よく見るとドメインも「https://amazon.co.jp」から始まるアドレスではない。いったん入力を止め、新たにAmazonのアプリをタップし、ログインしてみる。すると通常通りログインでき、特別な違反警告もない。使用に制限もかからない。

 

こ、これは……危なかった。一体なぜ、この怪しいメールは、自分の電話番号を知り、ショートメールを送れたのか。Amazonで、自分はこれまでPCやスマホ、電動シェーバー等々、「安かろう」に釣られて様々な「メード・イン・チャイナ」を購入してきた。そこから電話番号が漏れたのか。いや、そんなことがあれば、Amazonの信用問題になるはず。個人が主体的に情報提供しなければ、個人情報など滅多には……。

 

思い出した。Bluetoothイヤホンを購入した際にレビューで星5を付けて感想を送ればAmazonギフト券を貰えるというモニター募集に釣られて、電話番号を記入してメール送信したことがある。たぶん、そこから流出した情報を経由して、この詐欺メールが来たのではないだろうか。購入した時期も1年半ほど前で、足が付きにくいタイミングである。

 

最初はまじめな取り引きや契約を行い、そこに特別モニターという形で食玩にあたるギフト券を送る。撒き餌である。忘れた頃に今回のような形で詐欺メールを送り、おそらくはクレカの情報を仕入れて勝手に大量購入や定期購入の遠隔操作を行う計略なのではなかろうか。

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