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【論説】聖火ランナー辞退者を持ち上げる危険な兆候

※イメージ画像

 

政治を語るとき、現政権を支持しただけで「体制側の人間」として一刀両断する傾向が世の中にはある。

 

私は菅義偉首相がリーダーを務める現政権を支持するか否かと言われれば、条件付きで支持する。決して満足できる政権運営をしているわけではないし、与党の自公の中には全く評価できない人物も少なからずいる。コロナ対策も不十分だし、外交も経済も評価より批判したい内容の方が多いくらいである。

 

しかし、現政権が目指す方向性には概ね同意できる。コロナ政策は前例のない暗中模索の中で、経済優先と感染抑止の両極端な意見をどうにかバランスを取りながら、高まる不満の声を一定のレベルに留まらせている。安倍前首相が築いた「地球儀を俯瞰する外交」を引き継ぎ、リーダーシップが取りにくい立ち位置で健闘している。

 

政党や政治家個人に対して、とくに肩入れしているわけではない。我が国を愛し、近隣の危険な覇権思想や反日思想を暴走させない政策を優先的に打とうと努力している現政権は、平気で売国行為に手を染めそうな野党諸派に比べれば、まだ信用できると考えている。無党派層の中の右派なのかもしれない。おそらく、ネトウヨと呼ばれる人々も私と大差のない価値判断で現政権を支持する人が多いのだろう。

 

と、無党派層の中の多数派を自負していたところ、「佐藤浩市が聖火ランナー辞退」という記事で、自らの考えが少数派であることに衝撃を受けた。俳優の佐藤浩市氏(60)が5月7日に長崎県内で参加予定だった東京五輪の聖火ランナーを4月30日に辞退すると決め、申し入れたという。所属事務所によると「リレー関係者の安心や安全を考慮した」という。

 

佐藤氏といえば2年前、映画『空母いぶき』で首相を演じたときのインタビューで「最初は絶対やりたくないと思いました。いわゆる体制側の立場を演じることに対する抵抗感が、まだ僕らの世代の役者には残ってるんですね」「彼(首相)はストレスに弱くて、すぐにお腹を下してしまうっていう設定にしてもらったんです。だからトイレのシーンでは個室から出てきます」などと答え、当時の安倍首相に対する皮肉として一部で炎上したことがある。

 

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