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なるほど納得政経塾-58号- 「サプライ・チェーンからの中・韓排除」  神奈川大学経済学部教授 経済学博士 小山和伸

非近代的妄想国家との訣別

 日本は、自国経済の長期展望と安全保障の観点から、真剣に自国のサプライ・チェーンから中共と韓国を排除する決意を固めなければならない。対中包囲網については、前回も論じたように、世界の自由主義国が専制独裁の全体主義、中国共産党の傍若無人な覇権主義に危機感を強め、団結してこれに対応しようとし始めている現状にある。しかし韓国に対しては、その狡猾と偽善主義に気付いている国は少ないし、北朝鮮の存在から韓国を自由主義陣営の一員として留めようとする動きさえある。この動きは、在韓米軍を配備して北鮮に対峙するアメリカにおいて特に強い。親北文政権を、日米同盟に混在させることは危険この上ないというべきであるが、当面日米韓の対北共同戦線に、大きな変化を期待することはできない。

 そこで日本は、日米韓連携の建前と、執拗かつ異常な反日国家韓国、そしてさらに親北文政権を徹底して排除する本音とを、当面使い分けながら、この厄介極まる国をいつでも完全に断ち切ることのできる状況を作り上げてゆかなければならない。すなわち、中共と南北朝鮮はともに反日・侮日で連携する華夷秩序で結ばれた、非近代的な妄想国家であることを肝に銘じなければならない。

 具体的には、ヒト・モノ・カネ・情報の交流を最小限にする、できる限りゼロに近づける努力を惜しんではならない。実際これには、かなり意識的な努力が必要である。というのは、中韓のサプライ・チェーンへの浸透は既にかなり進んでいるからである。つまり、個人消費者レベルの不買運動などの次元を超えた、大企業群と国家レベルの絶縁努力が必要である。

 

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