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【論説】後塵、失敗、コスト…負けながらも勝ち続ける米国ロケット開発の歴史

逆噴射で着陸するオリジン者のロケット「ニューシェパード」の推進モジュール(同社YouTube動画より)

 

アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏による民間宇宙開発企業「ブルーオリジン」が4月14日、テキサス州でロケットのテスト飛行を行い成功した。

 

高度100キロメートルの宇宙に到達後、ブースター部分の推進モジュールがカプセルから分離し、発射地点へとターンし、地表が近づくと逆噴射で速度を落とし無事に着陸した。一方、切り離されたカプセルもパラシュートで降下し、テキサス州西部の砂漠に帰還した。

 

逆噴射による機体の帰還は、テスラモーターCEOのイーロン・マスク氏が創設したスペースX社が、2018年2月にコア機体の同時帰還を成功させている。両社は宇宙事業をめぐり激しい主導権争いを繰り広げている。

 

昨年5月には、X社の宇宙船「クルードラゴン」が、国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングし、宇宙飛行士2人を送り届けることに成功。民間企業初の快挙で、NASA(米航空宇宙局)にも高い信頼を置かれている。宇宙飛行士の操縦デバイスはゲームコントローラーのようにシンプルで、民間企業ならではのデザイン性や操作性を備えている。

 

米国の宇宙開発の歴史は、コストとの闘いの歴史でもある。

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