yuoku「憂国の直言」

【憂国の直言】「選択的夫婦別姓」は日本を破壊する左翼の戦略である    目覚めよ自民党議員たち! 松木國俊(朝鮮近現代史研究所所長)

 

自民党で選択的夫婦別姓促進議連が発足し、100名以上の国会議員が入会したという。

「選択的夫婦別姓」は、もともと左翼勢力が日本の家族制度を崩壊させる目的で仕掛けているものであり、自民党議員がこれを推進するとは、支持者に対する重大な裏切り行為である。

「夫婦別姓」となれば一家族の中に三種の姓が混在することになる。祖父の姓、祖母の姓、母の姓である。子供は父母いずれかと異なる姓にならざるを得ず、子供にどちらの姓を名乗らせるかは、夫婦やそれぞれの実家の「力関係」で決まることになり、必ず一方に不満が残るだろう。

同じ両親から生まれながら、兄弟姉妹間で生まれつき姓が異なるケースも多発し、家族の一体感を維持するためには相当の努力が必要となる。「夫婦別姓」が家庭内に不必要な葛藤を招き、家族の絆を弱め、家庭を崩壊へと導くのは確実だろう。

共産党や立憲民主党など左翼政党が「夫婦別姓」を推進する理由が正にそこにある。マルクスの理論によれば、現在の資本主義体制は「搾取」を生む矛盾だらけの社会であり、これを打破して「共産主義社会」を達成してこそ、人類に「真の幸福」がもたらされるという。これを妄信している左翼勢力にとって、人々が「現体制に不満を感じない」という事態は「歴史の停滞」であり、絶対にあってはならない。

従って歴史を「前進」させるために、伝統的価値観を否定し、問題のないところに問題を作り出し、国民の間に相互不信と対立を煽ることで現体制を打破しようとしているのだ。

沖縄問題、アイヌ問題、外国人参政権問題、男女共同参画問題、LGBT問題、DV法、ヘイトスピーチ法など、どれをとっても左翼が一部の人々に被害者意識を植え付け、日本社会の中で対立の渦を巻き起こすために巧妙に仕組んだものであり、すべて根っこで繋がっているとみて間違いない。

しかしながら、体制崩壊を目指す左翼にとって最大の壁が立ち塞がっている。それが家族である。なぜなら家族には、唯物主義者マルクスが想定していない「無償の愛」がある。それは家族の幸福を自分の幸福と感じる利他的愛であり、互いが愛し合い助け合うその温もりと安心感の中で、物質主義では到底達成できない心の幸せを感じることができる。

それを支えているのは日本国であり、その中心で常に国民のために祈っておられる天皇陛下に「無償の愛」を感じ、深い感謝と敬愛を抱くことになる。人々が家庭で日本の伝統文化を受け継ぎ、家族が団結して幸せに暮らしている限り、天皇を中心とする日本の国体は揺るがないのだ。

 そこで、これを突き崩すために左翼が持ち出したのが「選択的夫婦別姓」である。家族をバラバラにし、国家の最小単位を家族から個人にすることで、家族そのものをなくそうとしている。「選択的」としたのは国民に受け入れやすくする戦術であり、一旦実現すれば、「夫婦同姓は時代錯誤」という大キャンペーンをはって一気に「夫婦別姓社会」に移行させるつもりなのだ。

しかし家族の絆が失われれば、この世は自分中心主義の「万人の万人に対する闘争」という地獄と化すだろう。我々良識派は何としても左翼の日本破壊戦略から国民の真の幸せを守らねばならない。

 ところが、こともあろうに保守政党である自民党の議員までが、左翼に加担して日本の家庭を破壊しようとしている。もはや「錯乱」したと言いう以外にない。次回総選挙に向けて全ての自民党議員に「選択的夫婦別姓」に賛成か反対かのアンケートを取り、反対議員は落選させる運動を展開すべきである。コアーの自民党支持者が離れれば当選は不可能だ。今こそ彼らに鉄槌を加え、目覚めさせなければ日本が危ない。

 

以上