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【論説】権力闘争の犠牲者でもある河井克行・案里氏

※イメージ画像

 

公職選挙法違反で公判中の元法相・河井克行被告が3月23日、買収を全面的に認め、議員辞職を表明した。

 

終始無罪を主張してきた克行被告が罪状を認め議員辞職を表明した動機は、2月に妻・案里元被告が一審で有罪判決を受け参院議員を辞職し、自身の有罪が確定的となったためとみられる。克行被告が票の取りまとめを依頼して計約2,570万円を配ったとされる広島県内の地方議員や首長ら94人の多くが買収依頼を認めており、もはや有罪判決は逃れようのない状況である。

 

案里氏の辞職を受け、当選無効となった参院広島選挙区では4月25日に再選挙が行われる。同日は、鶏卵汚職事件で収賄罪に問われた吉川貴盛氏の辞職に伴う衆院北海道2区と、COVID-19感染による立憲民主党・羽田雄一郎氏死去に伴う参院長野選挙区の補欠選も行われる。

 

有罪が極めて濃厚な状況の中で、辞職を引き延ばせば10月に任期満了が迫る総選挙に影響が及ぶので、離党した自民党に迷惑がかかる。克行被告にとっても判決前に辞職して反省の意を示し、少しでも刑を軽くしたい。ただ、3月15日よりも前に辞職すれば、上記の衆参3選挙にもう1つ補選が加わることになる。そうなれば、保守王国広島といえど、衆参2議席を奪われかねない。

 

そこでおそらくは党本部に命じられるがまま、補選回避の目的が露骨に指摘されにくい3月15日から一週間後に辞職表明の運びになったのではないだろうか。

 

思えば、端緒はウグイス嬢への上限を超える報酬払いという、少々気の毒ともいえる小さな疑いからだった。関係者のタレコミが文春砲となり、周辺取材が始まった。猛烈な取材攻勢の中で、自民党本部から他候補の10倍となる1億5,000万円の入金があったことが発覚。広島地検が家宅捜索などの捜査を進める中で、新たに地元市議らへの買収行為が発覚し、夫妻ともに逮捕された。逮捕前、案里氏は衆院議員宿舎で飲酒しながら薬を多量に服用し、救急搬送される騒動もあった。

 

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