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【論説】かなり深刻な菅氏長男の総務省接待問題

山田真貴子内閣広報官の任命責任等について会見する菅首相(2月24日)

 

菅義偉首相の長男が総務省幹部を接待していた問題が、政局に発展しつつある。

 

発端は2月4日発売の週刊文春記事。菅氏の長男で、放送事業会社「東北新社」部長・菅正剛氏らが総務省幹部4人を高級料亭などで接待していたことが判明。接待を受けた1人、同省情報流通行政局長の秋本芳徳氏は国会質疑で「東北新社の事業が話題になった記憶はない」としていた。

 

しかし、文春は昨年12月10日の会食で店内録音した音源を公表。答弁内容を覆す内容が含まれていた。秋本氏は減給3か月で事実上の更迭となり、その後の省内調査で過去に会食参加した幹部は計13人に上ることが分かった。1人あたりの接待費は、飲食代や土産代など計10万円を超えるケースもある。

 

正剛氏は、菅氏が総務大臣に就任した2006年に総務秘書官に抜擢され、総務省とのつながりはその頃から始まるとみられる。その後、菅氏と元社長が同郷の誼というコネからか、正剛氏は秘書官を約9か月で退任後、東北新社に入社し部長にまで昇進していた。

 

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