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ミャンマー情勢と日本への安保上の影響について 山本閉留巳(会社役員)

 自分の経歴の中で、積極的に公表してはおりませんが、松下政経塾を卒塾後の90年代のある時期、警察庁関連の財団法人の仕事をしていた事があります。
 在外法人や邦人の安全対策、危機管理を調査研究する機関でしたが、当時財団会員企業向けのレポートの中で、中国がミャンマー国内のインド洋沿岸部に、軍事基地を建設しているという記事を目にした事がありました。
 ここからは私見ですが、この中国軍基地、軍港ですが、造船所も併設すれば、中国沿岸部からマラッカ海峡を通らなくても、インド洋方面に制海権を構築する事が出来てしまいます。
 中国南部の雲南省から、軍港まで線路が敷かれれば、建設資材も機材も、また人員も運ぶ事も出来てしまいます。
 もう30年前には、中国共産党独裁政権は、ミャンマーそしてインド洋への進出ルートを構築していたわけです。
 ミャンマーへの制裁の可否を検討する事も大事ですが、我が政府が先ず取るべきは、在留邦人の安全確保、そして我が国の安全保障への影響への対応かと存じます。
 リンクはロイターの記事より。