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【論説】新常識がみえてきた超近視時代

※イメージ画像

 

先日、NHKスペシャルで「超近視時代」を特集していた。私たちの日常はパソコンやスマホ、タブレットなどの端末に支配され、目は日々、近視への負担に晒されている。コロナ禍でのリモートワークがそんな状況を更に推し進め、近眼が急増しているという。

 

2010年には世界で20億人弱だった近視の人口が、2050年には50億人になっているという試算もある。総人口の半数が近視に悩む時代がすぐそこに来ているということで、世界保健機関(WHO)も警鐘を鳴らしている。

 

近視は体の調節機能である。遠近の調節は通常、レンズの働きをする水晶体が膨らんだり細くなったりすることで、網膜の上で焦点が合うように調節している。しかし、近い距離を見続けていると、焦点が奥に行きすぎて合わず、どうにかして焦点を網膜上に合わせようとして、眼軸(眼球の長さ)が奥に伸びてしまう。球体の眼球がラグビーボールのような形になり、近いものは楽に見えるようになる一方、今度は遠くのものがぼやけてしまう。

 

体が成長に合わせて調節するため、発育段階で近いものを見続けると近視がどんどん進行する。眼軸は一度伸びてしまうと二度と元に戻らない。そして、厄介なことに眼軸の伸びは、通常の視力検査では分からない。それを図る機械が開発され、ここ数十年で近視と眼軸の変形が右肩上がりとなっている。

 

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