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【論説】推理小説はネタバレして読むともっと面白い

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ものごとにこだわりを持ちすぎると、自らを苦しめることになりかねない。例えばネタバレ。通常、推理小説やサスペンスミステリーの映画・ドラマなどを楽しもうと思っている人に、ストーリーの結末を言ってしまうことは、作品の魅力を台無しにしてしまうものとして、一般的には禁忌とされる。

しかし、2011年にカリフォルニア州立大学心理学部が学生30人を対象に行った実験では、これから読む推理小説の結末を知らされずに読んだ読者よりも、結末に関するネタバレを知らされていた読者の方が、作品を楽しめたという評価が高くなるという結果が得られた。

この実験結果について、研究者は、あらかじめ結末を知ることによって作品のプロットや散りばめられた伏線に対する理解が深まり、その結果として自分が理解しやすい内容を好ましく感じる脳の作用が反映された結果だと推測している。つまり、楽しみ方は変わってしまうものの、結末を知らなかった場合には得られなかった新たな楽しみ方を得られる、というわけである。

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