scurity「セキュリティこそわが原点」

【セキュリティこそ我が原点!】38 世田谷一家殺害事件の現場にて思う。 栗林寿行(地域セキュリティアドバイザー)

今年は、日本も世界も激動の年であった。

読者のみなさんの中にも今までとは全く違う生活スタイルになってしまった方もおられる事であろう。

さまざまな困難に立ち向かいながらも解決をして行く、諦める事なく乗り切って新たな年を迎えて頂きたい。

セキュリティに生きて来た私にとって年末には思い出す事件がある。

2000年(平成12年)12月30日に起きた、世田谷一家殺害事件である。

あまりに凄惨な事件で、読者の方も記憶されている方がほとんどであろう。

現場検証に立ち会った警察関係者の中には、状況を目の当たりにして泣き出す捜査官もいたと言う。

あれから、約二十年の月日が経つも、犯人逮捕まで至ってはいない。

思うところがあり、犯行現場を訪れた。

公園に面した犯行現場は仮囲いに囲われて立ち入り禁止になっていた。

公園には沢山の子供達が楽しそうに遊んでいた。

すぐ近くで悲惨な事件があった事も知らない世代だ。

私は、被害者宅に手を合わせて祈った。

どんなに辛い思いをして一家は無惨に殺されてしまったのだろうか、同じ人間として、犯人に対し憎しみしか湧かない。

今も、犯人はのうのうと生きているのだろうか。

長引けば長引くほど、事件解決は難しくなって行く。

優秀な日本警察の威信をかけて犯人逮捕を願うばかりだ。

私がどこまで、役にたてるかわからないが、私の経験を活かして一人でも犯罪に巻き込まれる人を減らす事に今後も突き進む事を胸に誓った。

しばらく休んでいたPodcastやYouTubeも来年から再開予定だ。

と言っても、Podcastはまだお休みを頂くが、YouTubeは原点に帰り私が毎回ゲストを招いてのトーク番組と、公園を舞台にした公園防犯の二本立てで毎月一回か二回の配信を考えている。

乞うご期待。

来年は、コロナ騒動も落ち着き、オリンピックも開催され再び元気な日本になる事を信じて頑張りましょう。

悲惨な事件が起きた犯行現場は今も残されている。いつの日か真犯人が逮捕される日が来るのだろうか。