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【今さら聞けない皇室の基礎知識】 [皇后陛下物語 5年を経て復活した恋] その4ー 村田春樹

前号では平成5年1月19日にご婚約が正式発表され、雅子さんが外務省にお別れのご挨拶に行かれたところまで述べた。

ご結婚式6月9日までの五か月間はお二人にとって、夢のような日々だったことだろう。

お二人のデートはもちろん東宮御所内であり、食事したり散策したりテニスをしたり、卑俗な表現で恐縮だがまさにあつあつだったのだ。

2月の皇太子殿下お誕生日記者会見を動画で見ると、皇太子は嬉しさを隠し切れない表情で「会っていて時間を忘れるほど楽しい人」と述べられた。そうだろう。まずこれ以上は存在しないであろう程聡明である、楽しくないわけがない。加えて群がる報道カメラマンも息をのむほどの美貌である。雅子さんも友人に「今の心境を例えるとベートーヴェンの『喜びの歌(第九交響曲の最終楽章)』のような心地」と伝えている。

今こうして書いている私自身も幸せで頬が緩んでくる。しかしこの間遊びだけではなかった。二月半ばから6週間、宮内庁によるお妃教育があった。この講座はもちろん、元上皇后当時正田美智子さまも学ばれている。さらに遡ると、久邇宮家の良子女王、のちの香淳皇后もご婚約内定と同時に女子学習院を中退し、宮邸の一角にお花御殿を建ててそこで学んでいる。(ついでだがそのお花御殿は都立駒場高校の敷地内に現存している。)雅子さんの場合は、英語の授業は省略され、その代わりに和歌の授業が充てられという。すべてに万能の雅子さんでも和歌だけは素人だったのだ。

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