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孔子学院を受講して 桂和子(「正しい歴史を伝える会」代表)

「アメリカは孔子学院を年内に全撤廃させることを目標とする。」ポンぺオ米国務長官が今年の夏、そう発言しました。孔子学院はスパイ養成機関であり、アメリカの貴重な情報を摂っていると、FBIも以前から指摘しているからです。それだけでなく、孔子学院で学ぶ学生に中国共産党賛美を刷りこんでいるのではないかと、多くの国で疑われています。なぜなら孔子学院は中国にとって、中国共産党を世界にアピールするための貴重なソフトであり、中共の最終目的は世界の共産化だからです。

日本には15の孔子学院が大学に併設されています。そこで「学んでいる」受講生の正確な数はわかりませんが、桜美林大学孔子学院のHPによると年間1万人弱いるそうです。単純に計算すると、約15万人は学んでいます。その受講生は、下は小学生から高齢者まで幅広い年代層がいます。私はそんな一般の人たちと一緒に孔子学院を受講しました。講師はじめ受講者は親中的な人が多い様ですが、中国の悪い情報をどのくらい知っているのかと疑問に感じました。昨年毎日のように香港デモがニュースで流れている時でさえ、香港デモを話題にする人はいませんでした。香港の話題は出ても、デモの話はしないのです。米中がぶつかっている話になっても「知り合いの中国人は『中国が勝ちますよ。なんせアメリカより中国の方がずっと人口も多いですし』と言ってる。」と理由もなく中国びいきの話をする人もいました。

孔子学院で学ぶ大学生は中国への留学を勧められています。留学ための奨学金制度まで準備されています。授業課程によっては留学が必須のコースもあります。何故そこまで熱心に留学させたいのでしょうか。中国の大学への留学は学生だけなので、留学生活の実際の状況は分かりません。けれど私は左翼系旅行会社の南京ツアーを経験したので、おおよそは推測できます。また桜美林大学孔子学院のHPにも中国留学の説明があります。それによると中国の大学に留学した日本の学生は、大学校内で中国語の勉強をするだけでなく、市内を散策したり、中国の国内旅行をします。日本ではあまり知られていませんが、実は中国全土に反日施設が千以上もあるそうです。いくつもの反日施設を次々と見せられて、それらが事実と異なったとしても「単なる中国のプロパガンダだ」と見破れる学生が果たしてどれくらいいるでしょうか。それだけではなく、中国の通訳や講師も「中国側の歴史」を押し付けてくるだろうことは、容易に想像できます。何より日本は真っ当な歴史教育をしていませんから「日本が悪いというプロパガンダ」を主張されたら、抵抗は難しいでしょう。例えば数年前に新たに作られた「慰安婦の展示館」に私も行きましたが、「一番多く慰安婦にさせられたのは中国人です。」と、中国人の通訳は説明しました。一番多い慰安婦は日本人(6割)と

言われているのにです。何か所も見た展示館の説明は皆「日本軍が悪い」事になっていました。南京虐殺記念館はその最たるものです。例えば、ただ日本兵が2人、大きな風呂敷包みを背負って道を歩いている写真には「中国人から強奪した日本兵」というような解説が書かれていました。確かに大きな風呂敷包は背負っているけれど、お金を払わずに強奪してきたら、取られた中国人が追いかけて来ませんか。写真を撮った人は、日本兵が強奪するところを見たのでしょうか。ならなぜ肝心の強奪場面の写真がないのでしょうか。品物を奪われたと嘆く中国人の写真もありませんでした。

色々突っ込みたい内容でしたが、最近も日本の総理経験者がこの記念館を見て帰国後「もっと多くの日本人が見るべきだ」という発言をして物議を醸しました。騙されるのは、学生ばかりではないようです。

子供は国の未来です。子供の教育は安易に外国人に委ねるべきではありません。ましてや中国は反日教育をしている国家です。手遅れにならないうちに一日も早い孔子学院の閉鎖を望みます。