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【論説】個人的に衝撃的な「オゾンホール修復中」という事実

※イメージ画像

大学受験生に政治経済を教えている。オゾン層破壊の話が出てきて、「そういえば最近、オゾンホールの話題を聞かないな」と思って検索した。実は国連が2018年に声明を出している。それによると、オゾン層は近年回復傾向にあり2050年代にはオゾンホールは完全回復すると予想している。

20-30年前にはオゾン層破壊のニュースをよく耳にした。太陽から降り注ぐ紫外線のような有害電磁波を吸収してくれるオゾン層が、冷蔵庫やエアコンの冷媒、整髪料のスプレーに使われるフロンガス等によって破壊を続け、多くの生態系に深刻なダメージを及ぼし、このままだと私たちは真夏でも半袖半ズボンを着用できず、サングラスなしに出歩けなくなると恐ろしい未来予想図を聞いた憶えがある。

オゾン層が確認されたこと自体が1970年代で、気付いた時にはどんどん失われていたのである。負の対価は大きかった。地球温暖化を促し、白内障や皮膚がんなどの病気のリスクを増大させていった。最大10%が破壊され、世界中が危機感を共有した結果、1987年、国際会議の場で『モントリオール議定書』が採択された。オゾン層を破壊するおそれのある物質の製造・消費および貿易を規制し、「地球の保全」にかかった。その甲斐あって、2000年代から10年毎に1-3%の割合で回復傾向にあり、北半球のオゾン層は2030年代半ば頃までに、南半球は2050年代までに完全回復すると国連は予想している。

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