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【論説】オクトーバー・サプライズはあるのか

※イメージ画像

11月3日の米大統領選まで、残り1か月を切った。

トランプ大統領は自身のコロナ感染が判明後、民主党バイデン候補に支持率で10%前後の差を付けられている。感染の事実は支持率低下につながり、焦る同氏は入院後わずか4日間で退院し、遊説に戻った。

たとえ自分がクラスター源となっても罪悪感を抱く感性など持ち合わせていないサイコパス気質なのだろう。そんな大統領を支持する集会で感染を広げたところで、支持者も支持者なのだから自業自得ともいえる。

このまま支持率低迷が続けば、同氏は残り日数を逆算して、劇的な逆転策を講じるかもしれない。政治における支持率回復のカギは古今東西、有事に国を巻き込むことだ。トランプ氏の4年間の行状を見ていると、「窮鼠猫を噛む」という行為が、同氏の場合は常識で測れないサプライズとして繰り出されるかもしれない。

9月22日の国連総会では中国を名指しで批判し、同29日のバイデン候補との初討論会では相手の話に割り込むルール無視の態度を続け、遂にはバイデン氏も感情的になり、およそ最高権力者を決める2人とは思えない低レベルな罵り合いに終わった。

米国は世界の覇権国である。本来であれば、世界のリーダーとして、地球全体の持続可能な発展を呼び掛ける姿勢を示す必要があるが、トランプ氏の脳裏にあるのは間近に迫った選挙のことだけである。未来や子孫の繁栄など自身の地位や名声、富に比べればどうでもいいのだろう。世界を共存と繁栄に導くのではなく、対立と自国繁栄だけを模索する。

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