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建築散歩 その2   遠山 元一 邸 「翔んで埼玉」実はとんでもない埼玉 日本経済界の基礎をつくった二人の偉人は埼玉出身!

政権が変わる都度、アベノミクスだのスガノミクスだのが取りざたされている。

日本が世界に肩を並べる経済大国となったのはまだまだ近年のことである。

 

「翔んで埼玉」という映画で、〈ダサイタマ〉などと愛をこめて称されていた埼玉だが、

実は埼玉こそ、現在の日本の経済発祥の地だといっても過言ではない。

 

 

日本国紙幣の顔をなる渋沢栄一翁は、日本銀行の基である第一国立銀行の頭取を務めた実業界の大立者であり、東京の近代都市化に大いに寄与した偉人であるのは、皆様もご存じの通りだ。その渋沢の出身地は現在の深谷市である。

 

そして同じく埼玉が誇る偉人が今回紹介する遠山元一翁である。

翁に関しては、渋沢ほど知られていないのかもしれないが、実は現在の経済基盤となっている企業の株式、その取引現場である証券会社、日興証券(現・SMBC日興証券)の創設者であるのだ。

 

現在の埼玉県比企郡川島町、当時はまだまだ草深い田舎であった豊かな農家に生まれたものの、世によくあるように放蕩息子(元一の父)がおり、孫に甘い祖母が結局財産を無くしたという、よくある話だが、ここからがちょっと違ってくる。元一は、家を支えるため、兜町に努めるようになり、そこで株式取引の世界をつぶさに学び、後に日興証券を起こしたという立身出世の主人公である。

1918年、川島商店を起業、1936年には同商店を川島屋証券に、1944年、日興証券と合併し初代社長となった。

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