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【論説】尖閣発の米中激突Xデーという最悪シナリオも

※イメージ画像

 

例えば湾岸戦争。例えば9.11NYテロ。歴史を塗り替える事件は、往々にして唐突に発生し、世界のムードを激変させる。

 

尖閣諸島がまもなく世界の注目を集めることになるのかもしれない。中国が日本に対し、尖閣周辺への侵入予告と、日本側の航行停止要求を撥ね付ける通告をしていたことが分かった。中国が設定する休漁期間が終わる8月16日以降に、中国の漁船と公船が大挙して侵入する可能性が取り沙汰されている。まだ、一部の噂レベルの話ではある。しかし、情勢は我々が考える以上に緊迫してもいる。

 

マイク・ポンペオ国務長官が7月23日、カリフォルニア州のニクソン大統領図書館・博物館で、中国から見れば宣戦布告とも受け取られかねない「Communist China and the Free World’s Future speech(共産主義者の中国と自由世界の未来に関する演説)」を行った。

 

米中和解の立役者であるリチャード・ニクソン大統領に関する施設で中国共産党に対する対抗演説を行ったことは、トランプ政権の明確な対決姿勢を示したものと言える。ポンぺオ氏は「習近平総書記は、破綻した全体主義のイデオロギーの真の信奉者だ」とし、「我々は両国間の根本的な政治的、イデオロギーの違いをもはや無視することはできない」と断じた。

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