shinkenペマ・ギャルポの「真剣・愚見」

【ペマ・ギャルポの真剣・愚見】 [中国の拡張主義には限界がない。だが同時に過去の歴代王朝の運命を振り返って見るとこれは、“ 共産党王朝 “の終末 が近付いていること…]   ペマ・ギャルポ(拓殖大学国際日本文化研究所教授・政治学博士)

中国の拡張主義には限界がない。だが同時に過去の歴代王朝の運命を振り返って見るとこれは、“ 共産党王朝 “の終末 が近付いていることの証かも知れません。過去の王朝は過信による海洋進出、「富国強兵」政策による貧富の格差と巨額の軍事費が国内にざまざまの矛盾と不満を生み、外国に強引な他国の主権侵害によって多くの敵を作った結果、内部から崩壊して来た。今の中国は「 蛸 」のように侵食の手を伸ばしている。尖閣諸島、東シナ海、南シナ海、インド国境のヒマラヤ地域、さらに遠くは南米のガラパゴス、北極から宇宙まで制覇しようと、習近平体制は「ザ・ポイント・オブ・ノーリタん」に到達している。

 

世界中が中国発祥コロナウイルス対策で苦戦している最中、中国政府はインドとの国境で銃口ではなく執念に訓練された格闘技の選手のような人民兵が侵入して20人のインドへの命を奪った。正に通常の軍事衝突ではなく、中国の軍事戦略家が言う「超限戦」そのもである。ヒマラヤ地域における中国の派遣行為はここで止まらない。先月(6月)中国がブータン東部の「サクテン野生動物保護区」の支援に関する国際機関「 地球環境ファシリティ( GEF )国際会議で領有にクレームをつけ、この寝耳に水のような主張の驚いたのはブータン代表であっただろう。新聞による中国代表は『 ブータンとの係争地に位置し、両国の国境画定協議の議題になっている』と言い張り、一方ブータンの代表は『 係争地として協議したことはない。中国の主張を完全拒否する』と毅然と反論した。だが正直なところ、治安維持と国境警備に必要最小限の軍隊しか持たない、平和を切望する仏教小国は正義を信じいざと言うための覚悟を決める他選択肢はない。勿論長く、揺らぎない友好と信頼関係で結ばれていているインドに頼るしかない。2017年ブータンとインド、中国(本来チベットの境界のブータン側のドクラムに侵入した時も結局インドが出動し中国軍と二カ月余り睨みあいの緊張の結果インドと中国が同時に引き下げることでとりあえず治った。だが中国主張に応じればブータンは約11%の国土を失うことになる。チベット語でブータン人の事を「ドゥクパ( 龍人)と言い、「 龍 」のように勇敢な民族でので簡単くっすることはないと信じる。

 

中国の強盗ぶりは遠くガラパゴス沖にまで及んでいる。南米のエクアドル政府のによる7月28日、世界遺産ガラパゴス諸島沖の公海に260隻近くの中国船が集結、エクアドル政府が生態系の保全のために監視作業を行なっている事を明らかにした。

今のところ同国の排他的経済水域(EEZ )外で操業しているようだが、以前2017年にはこの海洋保護区域内で中国漁船が蜜蝋を行い、エクアドル海軍によって拿捕されている。

 

このように一見中国の暴走は止まることがない勢いに見るえる。だが中国の先人の格言に「 弱い時は強く見せ、強い時はは弱く見せるのが知恵だ」とするものがある。それがただしければ様々な矛盾と内紛を抱えている中国は実は脆いのかも知れません。だが日本の一部の財界と世界のトップに加え商業メディアはその逆の幻想を抱き続けている。

 

彼らは「中国は巨大なな、面積と14億の人口有し、世界第に経済大国、軍事大国でる」として媚びる路線を主張している。だから中国は主権国家日本を軽視し3月を超えて海上権域を奪って不動な既成事実を作りあげている。実態は中国の領土の6割は共産党政権によとって略奪したもので、ウイグル、南モンゴルを除けば中国は資源に乏しい、不安定な中流国家である。中国の人口はすでに少子高齢化にはいている。むしろ13億5000万の人口の半以上が若者でしめている印度の方が潜在てきにはあるかにある意味らがある。日本は何らかの手をいたねば段階的に尖閣諸島、沖縄を失うことになる。アメリカも日本同様中国をマーケット化することに惜しまぬ経済的技術的援助を行なって来ました。だがアメリカポンペイ国務長官の言葉「アメリカは中国に対する幻想から覚醒した。」した、さらに中国と国交を結んだニクソン元大統領の言葉「我々はとんでもないフランケンシュタインを作ってしまった」と後悔と失望を表し、共産主義と共存は不可能と断言し、自由、民主、人権等尊ぶ国々の連携を呼びかけている。同盟国日本は躊躇うことなく行動しアメリカと自由と民主主義を尊ぶアジア諸島の信頼と尊敬を勝ち取り、自国の主権を守るため、中国が南シナ海でやっていることに見習って、尖閣諸島に管理事務と研究施設を建てるべきでしょう。さもなければ武装公船に護衛され非武装漁民(実際民兵)によって占拠され、中国の赤旗が挙げらる日もそう遠くないでしょう。尖閣諸島周辺の接続水域で、中国海警船の航行3月以上にわたる行為はそのまえぶれと見るべきである。