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【立憲民主党拉致問題対策本部に質問書を送付しました】 渋谷憲太郎 山本閉留巳

有田芳生参議院議員の特定失踪者家族会副会長藤田隆司さん(昭和52年2月に失踪 拉致極めて濃厚)に対するTwitter上での暴言に対し、有志を募り有田氏が所属する立憲民主党の拉致問題対策本部(本部長 枝野幸男党代表)宛に配達証明郵便で質問書を送付させて頂きました。

質問書の文書は以下の通りです。

令和2年7月15日
立憲民主党拉致対策本部 本部長
枝野 幸男 殿
藤田進らを北朝鮮から救出する作戦会議
代表世話人 渋谷 憲太郎
副代表世話人 山本 閉留巳
有志 一同

質問書
平素御党の国政での御活動心より感謝申し上げます。
さて今般御党所属有田芳生参議院議員の一連のTwitter上での発言及び、御党の拉致問題の方針等を質問させて頂きたく文書にて質問させて頂きました。大変お忙しいとは存じますが、誠実な御回答を心よりお願い申し上げます。
我々は昭和51年2月7日に埼玉県川口市から失踪した特定失踪者藤田進さん(当時19歳 東京学芸大学生)が、北朝鮮に拉致された可能性が極めて高いことから、藤田進さん始め政府認定・未認定(特定失踪者)の方を救出させるために立ち上がった有志一同でございます。

藤田進さんは、失踪当時『新宿方面のガードマンのアルバイトに向かう』とお父様の春之助さんに言い残し、そのまま失踪されました。
失踪から28年後平成16年に脱北者から所持した北朝鮮で撮られた一枚の写真を、法医学の鑑定から藤田進さん本人であることが極めて高いことが判明しました。また警察庁でも鑑定を行い、同様の結果が報告されています。
元北朝鮮工作員安明進氏からは「藤田進さんは金日成政治軍事大学の会議場横の卓球場で目撃した』という証言をされています
しかしながら数々の目撃証言・物的証拠があるにも関わらず、藤田進さんの日本政府から拉致被害者として認められていないのが現実であります。

令和2年7月9日に御党所属有田芳生参議院議員はTwitter上で、藤田進さんの実弟であり特定失踪者家族会副会長藤田隆司さんを名指しで以下のtweetをしております。
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藤田隆司さんは拉致問題の特定失踪者会副会長(正しくは特定失踪者家族会副会長)です。私は藤田さんのお兄さんについて質問主意書を出したこともありますが、いまや敵対勢力の扱いです。あえて言いましょう。「恩を仇で返すな」。
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藤田隆司さんはこの後有田議員のtweetに対し、有田議員への直接質問主意書作成依頼をしたことはないと証言しております。

そもそも政府認定・未認定問わず拉致被害者の御家族に対し、国会議員が拉致被害者家族に恩を求めることを公然の場で行うこと事態、極めて不謹慎且つ国会議員としての常識を逸脱する行為であることは言うまでもありません。
拉致被害者は北朝鮮という国家の策略によって家族と引き放されております。少なくとも家族には全く非は無いはずです。
しかしながらに有田議員はこのような慇懃無礼な発言を正当化し、藤田隆司さんを公然と批判するTweetを連続して投稿し、且つ同様のコメントしている投稿者のretweetを連続して行っております。

我々はこのような有田議員の行為に強い怒りと憤りを感じると同時に、このような状況が続くことに対し御党自体も容認しているものと判断せざるを得ません。
従って御党の拉致問題の対応に極めて強い不信感を募らせているのが実情でございます。
そこで以下事項を質問させて頂きます。

【質問1】
有田議員の一連の藤田隆司さんに対するTweetに対して、どのような対応をしているのか。
【質問2】
今後有田議員が拉致被害者家族に同様の恩を求める発言を繰り返した場合、党としてどのような処遇を行うか。
【質問3】
立憲民主党本部として有田議員の一連の拉致問題の政治的活動に対して、どのように評価しているのか。
【質問4】
立憲民主党は拉致問題解決に向けて、今後の政府に対してどのような政策提案を行うか。
【質問5】
立憲民主党として政府未認定の拉致被害者(特定失踪者)の認定に向けて具体的にどのような活動をしているのか、また今後どのような動きを行う予定であるか。
尚、本件の回答については令和2年8月3日までに文書で回答するよう求めます。