the-diet国会

アメリカの人種差別反対運動に惑わされるな、 我が国は、トランプ大統領の対中共冷戦姿勢を支持しなければならない 西村眞悟

 現在、最も過酷な武漢ウイルス禍で苦しむアメリカ全土で、暴動に近い人種差別反対運動が展開され、放火や商店の略奪も起こり始めた。ミネソタ州で偽札を使った男の逃走を防ぐ為に、警察官が路上で男の首を八分以上にわたって膝で押さえ続けて男を死亡させた映像が全米に流れたことが、この反対運動の発端だ。

これに対して、トランプ大統領は、厳しく取り締まる姿勢を明確にして、鎮圧のためには、警察に加えて軍隊を動員する方針だ。そして、メディアは、秋の大統領選を控えてトランプ大統領の支持率が民主党のバイデン候補より低下したと盛んに報じている。つまり、アメリカでの人種差別反対運動は、反トランプ運動、さらに反米運動として展開され、その効果を発揮しつつあるとメディアは嬉々として報じているようだ。まるで、民主党とバイデンが、人種差別反対であるが、トランプ氏は人種差別主義者であるようなマインドコントロールである。

 そこで思い起こしたのは、ロナルド・レーガン大統領に対するリベラル陣営からの反対運動に注目して、アン・コールター女史が書いた「アメリカを誤らせた民主党の60年」という副題をつけた「リベラルたちの背信」という本の冒頭に書かれた次の一文である。

「リベラルたちには尋常ならざる背信の才がある。

世間話の最中でも、いきなり反米的な態度をとる。

彼等だってアメリカを愛しているとだれもが言うが、それは違う。

この国が内外の攻撃にさらされるたびに、

彼等は敵側につく。それが連中の正体だ。」

 

 一九八〇年に大統領となったレーガンは、国内に対しては独裁と抑圧、国外に対しては恫喝を行うソビエトを、「悪の帝国」と断定して対決姿勢をとった。しかし、リベラルの学者や有名人やマスコミや民主党は、彼の対ソ対決姿勢は、ソ連により強硬な態度をとらせるだけだと主張し、レーガンを「戦争屋」、「カーボーイ」、「二流の映画俳優」、「本能的反共主義者」と嘲笑した。しかし、対決姿勢をとったレーガンの掲げたスターワオーズ計画・SDIが、ソ連の屈服と崩壊の切っ掛けになり、一九九二年にボリス・エリティンは、アメリカ議会でソ連が「悪の帝国」であったことを認めたのだ。即ち、レーガン大統領の決断が正しかった。

 現在、トランプ大統領は、一昨年より、国内に対しては人民を徹底的に統制し、国外に対しては武力による覇権拡大を狙いながら、自由貿易体制を利用して巨利を貪る中共との対決姿勢を明確にし、本年の武漢ウイルスの世界的蔓延に関しては、ウイルス発生源の中共が、当初、ウイルス発生を秘匿し、さらに、人には感染しないと誤魔化したことが世界的蔓延の原因であるとして賠償を求める姿勢をみせている。ここに突如起こったのが、この度のアメリカのリベラルたちとメディアと民主党バイデン陣営が歓迎する人種差別反対運動及び反トランプ運動及び反米運動である。

 では、何故、私西村は、このアメリカの「運動」の状況を見て、前記のアン・コールター女史の一文を思い起こしたのか。その最大の理由は、アメリカの街頭に繰り出している子供を含む人々ではなく、この激しい集団行動を主導している者達が、コールター女史が指摘しているように「反米的」であり「敵側についている」からだ。その「敵」とは言わずと知れた中共である。レーガン大統領の「敵」はソビエトだったが、トランプ大統領の「敵」は中共である。

 一九七二年九月、ソビエトは中距離核弾頭ミサイルSS20をNATOに向けて実戦配備したのに対し、アメリカとNATO(主に西ドイツ)は、ソビエトのSS20に対抗して同じく中距離核弾頭ミサイルパーシングⅡをモスクワに向けて実戦配備しようとした。西ドイツのヘルムート・シュミット首相は、「赤くなるより死ぬ方がましだ」と国民に訴えて、パーシングⅡ導入への賛意を促した。その時、西側に大規模な反核平和運動が巻き起こったのだ。しかし、ソビエトが崩壊してからクレムリン秘密文書によって明らかになったことは、その西側の反核平和運動はクレムリンが仕掛けたものだったということだ。

よって、断言する。現在、全米に拡がっている人種差別反対運動は、中共とロシアによって仕掛けられている。冷戦が終わったと安心してはならない。習近平もプーチンも、共産党独裁国家のエリートとして育っていることを忘れてはならない。その上で、言っておく。我が国は、断固としてトランプ大統領の対中共新冷戦姿勢を支持するべきである。アメリカの人種差別反対運動とリベラルとメディアの動向に幻惑されてはならない。

さらに、言っておくが、前記、アン・コールター女史の一文は、我が国のリベラルにも、見事に当て嵌まるのだ。我が国のリベラルつまり立憲民主党を中心とする野党の面々(共産党は論外)と朝日新聞を中心とするメディアは、尋常ならざる背信の才がある。世間話の最中でも、いきなり反日的な態度をとる。彼らだって日本を愛している、と誰もが言うが、それは違う。日本が内外の攻撃にさらされるたびに、彼等は敵側つまり中共につく。これが連中の正体だ。