from-the-editorial-department編集部より

ホストクラブクラスター店名非公開はなぜ

6日、武漢ウイルスの感染者が新たに46人確認された。東京都は26人で、感染経路不明が10人、濃厚接触が16人で、このうち12人は、新宿エリアにある同じホストクラブに勤める従業員だった。従業員は寮で同居しているものもいて、都は、ホストクラブの店でクラスターが発生したのか、従業員の寮で発生したのか調査している。

都内の感染者数は25日の緊急事態宣言解除後は再び増加しており、34人の感染者が確認された2日に都は“東京アラート”を発動した。しかし、その後も感染が拡大し、直近7日間の1日当たりの感染者数は前の7日間に比べ約1・47倍に増え、多くはホストクラブやガールズバーなどで発生している。ホストクラブではシャンパンボトルの回し飲みやカラオケマイクの供用など感染リスクの高い行為が行われている。

東京都の自粛要請はステップ2に進んでいるが、ステップ3になっても自粛緩和されるのは接待を伴わないバーなどであり、ホストクラブの自粛緩和はまだまだ先だ。それなのに営業を開始しクラスターを発生させたホストクラブの店名をなぜ東京都は公表しないのか。ホストクラブなど夜の街経由の感染者は「自粛要請を我慢できずに遊んでいる」「家族に知られたくない」などの理由で虚偽報告が多く、感染経路の解明、濃厚接触者(お客)への検査が非常に困難であるのだから、店名を公表し自主的に検査を受けさせるべきだし、本来ならお店自らクラスター発生を報告しウイルス禍が完全終息するまでは営業自粛すべきだ。

自粛要請時にクラスターを発生させたり、そこに遊びに行き感染したのだから、責任を取るのは当然だ。

病院や介護施設でのクラスターはすぐに名前や場所が公表されるのに、最も危険で悪質なホストクラブを保護しようとする東京都の店名隠しは全く理解できない。知事の意見を求めたい。