from-the-editorial-department編集部より

こころの財産-一枚の繪

画廊「一枚の繪」から画集がとどいた。
29歳で初めて絵を買ってから(寺井重三)、折に触れて(と言っても何年に一度かだけど)買っている。
以前、ヒロヤマガタの「雪の二重橋」をある高名な学者先生にある事柄のお礼として持参したことがある。
曰く「こう言うのは絵ではない」
そこで見せていただいたのは、一千万を超える抽象画。盛んに説明してくれたが、どうもピンと来ない。
絵は気に入った時に、気に入ったものを買うもので、仮に五万の絵でも気に入れば宝物だと思う。財産的価値とはちょっと違う。
今回の画集に美人画があるが、「大した」と言ったら失礼だが、値段ではない。
しかし、絵を見て感じる絵が、その人にとって財産になる絵なのだ
もちろん、先日見に行った東山魁夷もすばらしいが。