from-the-editorial-department編集部より

国会記者徽章

国会にはその身分や資格を証明するため様々な「徽章」がある。

もっとも有名な国会徽章は議員バッジである「議員徽章」で、それぞれ衆議院・参議院から発行される。

国会には議員徽章以外にも十数種類の徽章があり、それぞれの徽章によりその立入可能区域や権利が示されている。徽章には写真付きの帯用証が定められていて、徽章と帯用証のどちらかが欠けても国会内に入ることはできない。

これら徽章のうちやまと新聞社に発行されているものは「記者徽章」「参議院徽章」「国会連絡員徽章」の3種類で、それぞれ活動区域や行動が定められている。

その中の一つ。私たち記者が身に着けるのが「記者徽章」である。

今も昔も新聞記者最高のステイタスといわれている「記者徽章」の力は絶大とも言え、衆参両院に自由に出入りでき、写真撮影・動画撮影など取材活動をすることができる。もちろん本会議場での撮影も許可されている。また、「記者徽章」は当然記者が付けているものなので、この徽章を付けている人の前で話したことはすべて記事にされる可能性があるということであり、記者側からすれば、聞いた話は記事にする可能性がありますよという無言のプレッシャーを与えることになる。

徽章は議員徽章より厳格に管理.運用されていて、偽造防止のため明確な写真の掲載は衆参事務局により禁じられている。たまに書物やTVで徽章や帯用証の画像・映像を目にするがそれらは本物ではないし、万が一本物を公開したのであれば危機管理に問題があるので徽章や帯用証は返却してもらうべきである。なぜなら「徽章」と「帯用証」を身に着けた者は所持品などのチェックがなく、全くノーチェックで国会内や首相官邸に入ることができるので、徽章の偽造は重大犯罪を招く恐れがあるからだ。そのため徽章のデザインは不定期に突然変更される。

 

現在の「記者徽章」はペン先が描かれたデザインでとても気に入っているのだが、2012年から使用されているのでそろそろデザイン変更かなと思う。

徽章の裏側には個別の番号が彫り込まれている。

またこの紐(呼び名があるのかもしれませんが・・知りません)はよく切れたりするので、国会内の売店で青や紫、赤、黄色など長さや太さもいろいろな種類のものが200円程度で売られている。

記者になりたてのころ、この「記者徽章」を付けて国会に入るとまるで議員にでもなったかのような気分になったことや、とにかく重要で再発行不可と聞いていた(実際は可能)ので紛失が怖くて、寝るときも肌身離さずつけていたし、一日に何度も徽章を確認していたのが懐かしい。