gosei「天皇御製に学ぶ」

【天皇御製に学ぶ】 第四十二回 四宮正貴(四宮政治文化研究所所長)

後鳥羽天皇御製

 

「見渡せば 山もと霞む 水瀬川 ゆふべは秋と なに思ひけむ」

『新古今和歌集一』巻一・春歌上。

 

第八十二代・後鳥羽天皇御製。

通釈「見渡すと、山裾は霞み、その山の裾の方から流れて来る水瀬川の景色は素晴らしい。夕暮の眺めは秋がまさるとどうして思ってゐたのだらうか」といふ意。

「水郷春望」と題されて詠ませられた御製。

【水瀬】大阪府三島郡島本町。後鳥羽天皇の離宮が置かれてゐた所。今日、後鳥羽天皇・土御門天皇・順徳天皇を御祭神とする水無瀬神宮が鎮座する。

後鳥羽天皇は、治承四年七月十四日(一説に十五日)、源平争乱のさなか、高倉天皇の四宮(第四皇子)として生まれられる。母は藤原信隆女、七条院殖子。子に昇子内親王・為仁親王(土御門天皇)・道助法親王・守成親王(順徳天皇)・覚仁親王・雅成親王・礼子内親王・道覚法親王・尊快法親王。後鳥羽天皇は、建久九年(十九歳)一月、為仁親王に譲位されて上皇となられ、以後は院政を布く。延応元年(一二三九)二月二十二日、隠岐の地で崩御された。

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