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【論説】道三が、信長が、秀吉が…イケメン配役に覚える強烈な違和感

※斎藤義龍の肖像画(ウィキペディアより)

歴史好き、または歴史通の女性を「歴女(れきじょ)」という。この言葉が使われ始めたのは、2005年7月に発売されたプレイステーション2のゲームソフト『戦国BASARA』からである。無骨で荒々しく、古臭いイメージの戦国武将が、モデルのようなスタイルと美形で描かれ、漫画のような太刀さばきで相手を打ち負かす世界観が女性のハートを射抜いた。

 

「歴史に忠実」というよりも、「消費者のニーズに忠実」な戦国武将のキャラ設定によって、鎧兜がコスプレのアイテムとして注目されるきっかけを作り、歴史探訪と聖地巡礼が一体となった。メディアミックスが進んだ2000年代からこうした傾向は強まり、ここ20年間の映画や漫画、ドラマはいずれも、歴史資料よりも作り手のアレンジを加えた世界観が優先されてきた。

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