contribution寄稿・コラム

IF(もしも)    桂和子 (正しい歴史を伝える会」代表)

 歴史にIFは無いとよく言われます。でも歴史に興味のある人なら「もし大東亜戦争が無かったら?」と一度は考えませんか?しかし当時の国際状況を考えると、あの時大東亜戦争を戦わなければ、日本はじわじわとアメリカはじめ西欧諸外国により植民地化された可能性が高いのではないかと思えます。
 
 昭和16年9月の御前会議で昭和天皇に意見を求められた永野修身大将は「たたかわなければ亡国になると政府は判断されたが、戦うのも亡国につながるかもしれない。しかし、戦わずして国が滅ぶのは、魂まで失った真の亡国である。」と答え、先人達は命を賭して戦う選択をしたのです。
 
もしも日本が戦わなかったら?
 
 一例として「ハイチ」が頭に浮かびます。ハイチは世界的なテニスプレーヤーの「大阪なおみさんのお父さん」が生まれた国(現在はアメリカ国籍)です。
 ハイチにはもともと何百万ともいわれるインディオが住んでいましたが、入植したスペイン人達により虐待され、絶滅したため、代わりの労働力として、アフリカから奴隷を連れてきました。ハイチは後にフランス領となりましたが、戦争という形をとらずに1804年に独立しました。
 ハイチは独立宣言をしたにもかかわらず、独立の際の黒人奴隷廃止によって生じた損害賠償することをフランス政府から強いられました。それがハイチが現在も世界の最貧国の一つである理由とも言えます。
そのハイチで10年ほど前マグニチュード7の大地震がおこり、死者30万人という大惨事になりました。国際的救助活動も行われましたが、首都政府機関もほとんど倒壊、伝染病や暴動などの政情不安定な状況が続きました。親が亡くなったり、財産を全て無くしたり等の大混乱の中、養子あっせんや、子供の誘拐、子供の売買さえニュースで流れていました。実に悲惨な状況でした。もし東京で震度7の地震が起きても、ここまで悲惨な状況にはならないでしょう。
 日本ももしあの時戦いでなく経済的隷属を選択していたら、ハイチのようになっていた可能性もあります。勿論日本に奴隷売買はありませんが、また違った名目を考えて支払いを要求されていたかもしれません。そして世界の有色人種はまだ植民地状態だったのではないか?と私には思えます。
 
もし日本の先人達がヘタレだったら?
 
 日本に戦う意志があり、戦闘能力があっても、弾薬等を買う経済力が無ければ、戦うのは不可能です。戦えずに侵略されてしまうかもしれません。
 日露戦争がそんな危機でした。日露戦争の戦い自体が世界中がびっくり仰天した、華々しい戦いでしたが、戦費を調達した高橋是清がいなければ、あり得なかった大勝利です。
 当時の日本政府の歳入4億円の時代、その借入戦費は20億円という膨大なものでした。そして、その膨大な戦費を利子も含め日本は昭和61年にきっちり返し終えました!実に82年の歳月をかけて返済し終えました。
その間には大東亜戦争の敗北や他国への莫大な賠償金支払いなど、多くの苦難がありましたが、日本人は貧乏にも耐えながら、きちんと返済しました。今や世界の日本への信頼度はトップクラスです。先人達がヘタレだったらG20を開催するような、現在の日本はありませんでした。
 先人達の苦労と努力が現代の私達に恩恵を授けています。先人達に心からの感謝を捧げます。