scurity「セキュリティこそわが原点」

【セキュリティこそ我が原点!16】 「ベニスビーチ&LAは、熱かった。(後編)」   地域セキュリティアドバイザー 栗林寿行

ハリウッド警察署に到着した。
日本のイメージで言うと、本部ではなく、杉並警察署とか新宿警察署などの地域の警察署と言う雰囲気だが、日本の警察署の様に高い建物ではなかった。
制服警官が我々の案内をしてくれた。
 
建物に入る前に裏庭に行く。
大きなタイヤが、丁度腰の辺りの高さに設置されていた。
これは何か?と尋ねると、いきなり腰ベルトに装置しているトンファー型のバトン(警棒)を抜き出しタイヤに当てだした。
バトンのトレーニングバッグだ。
何故高さが腰の辺りかと言うと、バトンを使用の際は、下半身を叩くからだと言う。
上半身を叩くと内蔵破裂などの死亡に繋がる可能性がある為に、トレーニングでも下半身しか叩かないトレーニングを積んでいると言う事だ。
タイヤに叩きつけているトレーニングを興味深く見ていると、警察官がにゃりと笑い私にバトンを渡して、目でタイヤを見た。
さあ!試しに叩いてみな。のサインだ。
トンファーバトンをタイヤに渾身の力を込めて叩きつけた。
重い!コントロールが効かない。
叩いた反動で自分の体にバトンが当たりそうになった。
警察官は再びにゃりと笑った。
見るのとやるのとは大違い。
とてもじゃないが、華麗にトンファーバトンは振り回す事は出来ないなあと思った。
 
周りを見渡すと、犬がいた!
ご存知K-9だ。
警察犬の制度の詳細はわからないが、署単位で管理しているのだろう。
 
先ずは、署内の倉庫に連れて行かれた。
棚にずらりと並んだ品物。
これからは実際の犯行に使われた証拠物件だ。
釘が打ち込まれたバットやナイフなど色々な武器がビニール袋に入れられて保存してあった。
この様な証拠物件を普通に見せて貰えるのも、我々がGAだからなのだろうか。
倉庫の後は、アメリカならではの課であるギャング専門課を訪問。
(兵庫県警には暴力団対策課が一課ニ課と別れているのは有名な話で山口組専門とその他暴力団と担当が違う。)
当時NYではほとんど見かけなくなったギャングはこのロスには存在していた。
ギャングの存在がいかに一般市民にとって脅威的な存在なのかが良くわかる。
 
訪問を終えて、ベニスビーチ支部に戻る。
夜は、もちろんパトロールだ。
何の問題もなく無事にパトロール終了
就寝に備えていると、ビーチ側のベランダから赤い炎が見えた。
急いで窓を開けて確認すると火がついた洋服がベランダに投げ込まれていた。
早い発見だったので、簡単に消火出来たから良かったが下手したら、我々は真っ黒焦げになっていたかも知れない。
ギャング辺りの熱すぎる歓迎の印だったのだろう。
こんな事が普通に起きるのがやはりアメリカか?
 
最近、日本では移民が問題に上がっているが、移民だろうと在留だろうと、違う国から人々が来ると言う事に対して防犯的に真剣に考えているのか、
甚だ疑問である。