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靖国神社宮司が天皇陛下を批判か 音声データが流出問題ーー「小堀宮司は否定」

本年3月より靖国神社宮司に就任した小堀邦夫氏(68)が、同神社内の「教学研究委員会」にて天皇陛下を批判する発言を行ったとされる記事が10月1日発売の週刊誌で報じられた。
 
音声データはインターネット上で公開されており、議論を呼ぶことになりそうだ。
 
公開された音声データでは、小堀宮司とされる人物が天皇陛下の各地の戦没者慰霊の旅について「そこに遺骨はあっても御霊はない」とし、「今上陛下は靖国神社を潰そうとしてるんだよ」と語っていることが確認できる。
また、皇太子同妃両殿下についても「今の皇太子さんが新帝に就かれて参拝されるか? 新しく皇后になる彼女は神社神道大嫌いだよ」と語っている。
 
小堀宮司は、教学研究委員会に出席していないとし、報道内容を否定している。
 
天皇による靖国御親拝は、1975年(昭和50年)11月21日の昭和天皇の御親拝以来途絶えており、今上陛下の御親拝は御即位以来、本日まで実現していない。
御親拝が途絶えた理由を「A級戦犯」合祀とする憶測もあるが、合祀以後も例大祭への勅使参向や各宮家の皇族方の御参拝は今日まで続いており、政治的な問題を避けるためという見方も強い。