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国民民主党津村衆院議員「皇統の安定的な継承には女性宮家創設必要」「旧宮家復帰は極めて非現実的」

24日、国民民主党代表選挙に立候補している、津村啓介衆議院議員は、皇統の安定的な継承には、女性宮家の創設が必要で、旧宮家の皇籍復帰は非現実的との持論を展開した。

同日、大阪市内で行われた国民民主党代表選挙候補者討論会で、津村氏は次のような発言を行った。

「まず一番最初にやらなければいけないのは女性宮家の創設だ。眞子様のご結婚が少し延びているが、高円宮家の(絢子)女王が、ご成婚されることも含めて、これからどんどん宮様の数が減っていく。

若い男性皇族は、悠仁様だけだ。悠仁様はすこやかにお育ちだし、これから幸せなご結婚をされて、たくさんお子さんが産まれればと思うが、そこだけで皇統が安定的に継承されていくのかということを考えたときに、今16歳の愛子様が、もうまもなく成年になられる。やはり結婚適齢期を迎えられる前に、女性宮家という制度をしっかり作ること。ここまでは民進党(時代から)の方針だが、私はもう少し踏み込んで、将来愛子様に皇位継承権をという議論を始めるべきだと思う。

今の皇太子様が天皇になられた後、愛子様が成年になられるのを待って、皇太子になっていただいて、将来の女性天皇としての準備を始めていただくこと、次の課題として、そろそろ議論を始めなければいけない。最後に付言するが、女系天皇というのは、女性天皇のお子様が皇位継承する。これは日本の歴史上前例がない。女性天皇ということであれば、推古天皇や持統天皇等いらっしゃるが、女系天皇は例がないので、私は女系天皇については現時点では慎重だ。

今、皇位継承権がある方は、まず皇太子殿下、その次は秋篠宮様、その次は悠仁様、その次は常陸宮様という順になっている。

今回85歳になられる今上陛下が、年齢その他理由は単純ではないと思うが、まだお元気であられるのに、生前退位をされるという中で、25年後に何が起こると思うか。今の皇太子様も85歳になられる。その時に、仮に生前退位の議論が起きたとして、たった6つしか年が違わない秋篠宮様に皇位を譲られるのか。ほとんど健康状態は近いはずだ。その時に悠仁様にお子様が何人いらっしゃるかとか、今わからないことだが、いずれにしても選択肢は限られてくる。そのとき常陸宮様がご健在だったとして100歳を超えている。そう考えると、皇位の安定的な継承というのは、非常にデリケートなテーマだ。

時々、旧宮家の復帰について議論される方がいる。戦後直後に皇籍離脱された旧宮家の中で、今、成年で未婚の男性が愛子様とご結婚されたらどうかと非常に乱暴なことを言う方がいるが、そもそも愛子様やその方の将来を、政治家あるいは行政が安易に語っていいのかということもあるし、お一人お一人のプライバシーもあるから、軽々なことは言えないが、これまでの経緯を考えて、旧宮家の復帰は極めて非現実的だ。そう考えたときに、今上陛下の血筋を引かれる女性宮家の創設というのは喫緊の課題だ」

代表選に出馬し、討論会に参加した玉木雄一郎共同代表は、女性天皇・女系天皇について「女性天皇については前向きに検討すべきとの立場だが、これまでの歴史にない女系天皇については明確に反対だ」と述べた。