araki「拉致問題の闇を切る」

田中実さんと金田龍光さん   荒木和博

田中実さんと金田龍光さん
 
荒木和博

 
 3月16日、共同通信は政府認定拉致被害者田中実さんについて、4年前の平成26年(2014)に北朝鮮当局が日本政府に対して北朝鮮にいることを認めていたと報道しました。さらに共同は9日後の3月25日、田中実さんの友人で同じ神戸市内の養護施設で育った特定失踪者金田龍光さんについても北朝鮮が入国を認めていたと報じています。この記事はその後色々聞いた範囲でも極めて信憑性が高いものですが、政府は4年間それを隠していたということになります。
 
 しかし、実は問題はさらに深刻なのです。田原総一郎氏はかつて有本恵子さんのご両親から番組中の発言について訴えられました。この裁判に、被告として提出した陳述書の中には次のような一節があります(カッコ内は荒木が補足)。
 
「私(田原氏)は、(北朝鮮から)帰国後の平成19年11月8日、外務省にて、外務省幹部4人と拉致問題について話し合いました。(中略)私が、ソン・イルホ(宋日昊)大使が『8人以外に複数の日本人が生存している』と話したことを伝えたところ、外務省幹部は『同じ話を聞いているが、8人以外の複数の日本人が帰国しても、北朝鮮に対する世論が好転することはないと判断したため、その話はなかったことにした。』などと話しました」

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