contribution寄稿・コラム

「千仞の功を一箕に缼く」 村田春樹

「千仞の功を一箕に缼く」
村田春樹
 

「私」を連呼「おことば」について続ける。前号で「おことば」に象徴という言葉が八回も登場する、と指摘した。
象徴天皇のあり方を強調されたのである。象徴天皇のあるべき姿とは、三権分立も憲法も無視し、自分お一人の意志を押し通し、皇祖皇宗の大御心も無視して立法させうる、専制君主であるということなのであろう。更に読み直すと「私」という言葉が十二回、「自分」と「自ら」と合わせて十四回に及ぶ。
かつて皇太子殿下が、御会見で妃殿下のお名前を連呼し、さらに短い談話に、十回近くもお名前を書かれたことに驚愕し不安を感じたが、今回は不安を通り越して絶望した。天皇に私心無し、ではないのであろうか。
 
科学者はどう見るのか
 
昨年八月のおことばビデオを拝したあと、すぐに今上陛下の平成元年一月九日の朝見の儀の、あの威厳と緊張感に満ちた、正に龍顔を動画で拝してみた。
ビデオのご表情のあまりの激変ぶりに驚愕した。歳月人を待たずというが、それ以上にご病気や投薬が、陛下の心身に多大な影響を与えたのではないかと心配に堪えない。
そこで私は矢作直樹医学博士(元東大医学部教授)が、おことば一周年を期して上梓した「天皇の国 譲位に想う」(青林堂)を手にした。筆者は著名な科学者であり、医学者の目から見てこの事態をどう語るのかと期待して、繙いたのである。

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